アップルの法則 by 林 信行

実は私、アップルの製品を所有するのは始めてです。iPhone3GSを2月に買い、な~んかiPhoneって、心地良くて、愛着が湧くんだよな~って感じます。周りにもiPhoneに触れてみて「なんかいい感じだったので、マックも買っちゃったw」とか居るんです。見渡してみると、筋の良さそうな、ものが分かってるソフトウェア系の人は、とっくにマックのノートブックを使ってたりする。

というわけで、アップルって、人を魅了する魔法(仕掛け?)があるよなー?と感じ、本屋で適当に本を選んでみたわけです。





【iPodが売れる5つの理由】
卓越したデザイン/使いやすさ/価格/ブランド力/クールで洗練されたイメージ
→確かにそうだが、そんな薄っぺらいものだけとは思えない。と思ったら
・アップル社内でも屈指の音楽好きチームが「自分ならこういう製品が欲しい」という夢を形にしたもの。
→きたwこれだ!マニアが自分が欲しいもの作るなら、いいものできそうだ。

ジョブズの言葉として「我々はより全体的で、シンプルなモノをつくろうと考えている。何か問題を解決しようと取り組むと、最初は非常に複雑な解決方法が頭に浮かんでくる。多くの人々は、そこで考えるのを止めてしまう。でも、そこで止めず、問題を更に突き詰め、たまねぎの皮をもう何層かむくように頑張っていると、しばしば非常にエレガントかつシンプルな答えにたどりつくことができる。多くの人々は、そこにたどり着くまでの時間もエネルギーもかけてないのだ。」

確かに使いやすさがトコトン突き詰められてると感じます。「機能の多さが問われる時代は終わり、機能の質が問われる時代になっている」ことをまさに体感している気がします。

【アップルのモノづくりに学ぶ3つのヒント】
•余分な機能を削ること → シンプル感は凄い。めんどくさくないし心地良い。ボタン1個w 直観に対して直線的。
•一貫性 → iTunesやOSと統一された操作感。全体的な統一感のあるUI。使い慣れ。
•遊び心 → ページめくり感とか、スクロール感とか、実用性とは全く関係ないところに、けっこうあちこちで、こだわり感がある。

【生態系】真似されないことが、強さの秘訣。モノを取り巻く生態系を構築し、固い強さを作っている(プラットフォーム戦略と言えるのかも?)
•iTunesストア → 曲を見つけ、視聴し、買って、パソコンや携帯デバイスで楽しめる。パスワード保存するとボタン押し放題www。
•対応車やケースやアクセサリ → 高級車から大衆車まで、ヴィトンやグッチまでアクセサリ出てるそうな。アップルストア行くと楽しい周辺機器がいっぱーいありますからね。嬉しくなっちゃうよね。
•ファンコミュニティ → 元々アップルのコアなファンは、ネットコミュニティで拡大してきたが、アップル自身も2007年頃から積極的にフィードバック活用を始めている。

【アップルとジョブズの歴史】
私は中学時代にAppleIIでStarTrekしたことがあります。クリンゴンが"K"でした^^; 3Dのボーリングゲームは当時凄かった。あとNEXTにも触ったこともあります。MachのOSとか、NextStepとか、Interface Builderとか、Objective-Cとか、Allegro Common Lispとか、今のMacOSが当時のNEXTそのものであることに最近気が付きましたよ。単なる年寄りですwww
ジョブズは自分が連れてきたスカリーに追い出され、NEXTやPIXERを起し、また買収されてアップルに復帰し、iMacでヒット、OS XとiPodで復活、ほんでiPhoneと来るわけですね。この時代私ずーっと見てきたんですけど、ボーっとしてましたね。

【モノの背景にある世界観を突き詰める】
モノで何がどうなるのか?というコト → 常にイノベーティブであろうとする。社会的に私たちの暮らしにどういうことをもたらしたいか?どうなりたいか? 市場調査なんか関係ない!
集中と選択で、一気呵成に → やると決めたら一点に集中!ギリシャの誰かが似た言葉を言ってたが忘れた;; 一点に絞ったら地球でも持ち上げる?みたいな言葉。
1チームあたりの人数を絞り込む → 少人数でやるんだそうな。役員クラス7-8名、リーダクラス7-8名、開発チームが7-8名なんだと。増えるとコンセンサスがとりにくくなるので、できるだけバランスの良い資質(脂質じゃない)を備えた皆さんでやるんだそう。
できない理由でなく、やるべき理由、実現方法を考える → 人間には、やる方法を考える人と、出来ない理由を考える人がいると、心しましょうと。
ユーザーの立場から発想する → 根本がお客さん向いてないと、ピンぼけになっちゃいますよね。誰が買うの?誰が喜ぶの?であって、何ができるの?ではありません。
開発だけでなく、流通、販売まで管理する→ 実際にアップルストア行ってみるといろいろ工夫と演出が素晴らしいですよね。私も最近まで行ったことなくて知らんかったし。シアタープレゼンも見事に楽しいし。サポートカウンターのことGeniusバーっていうんだね。予約制で持ち込めばGeniusが答えて解決してくれる有償サポートのひとつの理想形ですね。販売だけできないとか絶対にそうならなくする。急所だけは絶対自前主義で、全部やるんじゃなく、がっちり取捨選択してやると。
一つの成功を徹底的に活用する → iTunesストアが成功すると、GameCenterとか乗せてくる。AppleTVもきっとこれですね。
妥協なき品質管理 → 継ぎ目やネジ穴はとことんなくす。手触り、重量バランスなどにもこだわる。
ユーザーの意見をうまく生かす → アップルストアの狙いのひとつはユーザフィードバックだったそうな。そういえばアップルってコールセンターも内製らしいですよ。フィードバックを汲み取れる人材をアサインしないと意味がないわけで。
プレゼンにはインバクトとサブライズを → ジョブズのプレゼンだけで人が呼べる。本が何冊も売れる。世界が注目する。
わかりやすく親しみやすいネーミング → しゃれたシンプルなネーミングで子どもでもわかりますよね。マック、ブック
一人一人が自分で考え行動する → 社員の行動が違うようですね。うちもそうなりたい。まず自分がそうならねば。

【今日からできるアップル流】
ほとんどの社員は、世の中を良い方向に変えていきたいという崇高な目標を持ち、自分にはその力があるという自信を持っている。

【ジョブスの3つの人生訓】スタンフォード大学での有名なスピーチより
1 点と点の繋がり
2 自分のやりたいことが見つけられたか?
3 自分の好きなことをやっているか?

仕事には、心から愛し、打ち込めることを選ぶ必要がある。心から愛し、打ち込める仕事を選んだからには、その仕事が嫌いにならないように、真っ正面から真剣に向き合って、全力で取り組む必要がある。

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