残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
なんかやたらとショッキングなタイトルと、なんともいえない表紙のイラストが気になり読んでみました。
経済学方面の人にありがちな、斜に構えたような態度で買いてあり、あんまり気分がよろしくない本でした。
「能力は向上するか?」→「やってもできないことのほうが多い」「7割は遺伝で決まってる」とか
「自分は変えられるか?」→「変わらないよ」とか
「他人を支配できるか?」「幸福になれるか?」とか、それぞれ理由や根拠がそれなりに書いてあるのですが、別に「あーそだねー」位にしか感じない雑学みたいな感じでした。
こういうふうに人に不安を陥れておいて、都合の良い著者の持論へ引きこもうみたいな作りが、浅はかでイヤですね。
著者が言いたかった自論は
”伽藍を捨ててバザールに向かえ”→ サラリーマンのムラ社会を出て、ネット上のオープンな社会に出よう!
”恐竜の尻尾のなかに頭を探せ”→ ショートヘッドを取れるような人は、殆どいない。普通の人は、ロングテールの尻尾の中にも、それぞれフラクタル構造でショートヘッドが含まれている。自分の好きな得意分野で、そのフラクタル分野でのショートヘッドを目指そう!ってことみたいです。
ロングテールの中がフラクタル構造ってのは、聞き始めでした。ちょっと信じられない気持ちと、そうかも知れない気持ちが半々です。でも私はこの著者は、好きになれません。
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