ザ・ゴール「企業の究極の目的とは何か?」 エリアフ・ゴールドラット



著者はイスラエルの物理学者で、後にSCMへ発展していく原型であるTOC Theory of Constrains 理論の提唱者です。世界で1000万人が読んだビジネス書で、日本語訳した人のコメントに、米国有名大学のMBAの副読本とありました。1984年に英語版が出版されていますが、著者が「日本の製造業に全体最適化を教えてしまったら、世界経済が大混乱する」と懸念したため、日本語版は2001年まで出されなかったといういわくつきです。


 閉鎖寸前の工場を立て直す物語です。まるでアメリカのTVドラマを見ているみたいに読めました。ひとつひとつはシンプルなことですから、読めば理解できると思います。私は代休の日に1日で一気に読んじゃいました。(14時間位かかったけど・・・読むの遅すgr)

 主人公のアレックスは、ジョナという大学時代の先生(物理学者)に偶然出会い、様々なことに気付き、実践し、学んでゆきます。時々どうしようもなくなってジョナに相談するのですが(しかもこの先生世界中を飛び回っていて電話で捕まえるにも一苦労)答えをすぐに与えるのではなく、わざと質問をするという 「ソクラテス」流の手法により「何層にも固められた習慣」に疑問を持ち、取り払ってゆきます。

・事業運営とは「在庫と業務費用を減らしながらスループットを増やす」こと。

・「ボトルネックを最大限止めないように」して、それができたら、次は「バッチサイズを半分に」する。

製造業の事例なので、自分の仕事にどのように活用できるかを考えてみたいと思います。

スループット/在庫/業務費用/従属事象/統計的変動/全体の最適化/パフォーマンス評価の目的/継続的改善プロセス/制約条件(ボトルネック)

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