20歳のときに知っておきたかったこと by ティナ・シーリグ




自分を諦めないことにしたおっさんとしては、このタイトルに惹かれました。
逆に「よーし今からでも知っておこうじゃないか!」という気分でAmazonでポチりました。
本の帯には「いくつになっても人生は変えられる!」ってあるのもおkおkです。

筆者は、スタンフォード大学で「イノベーション」と「アントレプレナーシップ」を教えてる先生です。おっさんは元々非常識な奴ですから、面白く読んで、なんだか元気が出てきました。

会社メンと、こういう考え方を共有し合ったうえで、仕事がしたいなーっと思います。
理由もなく常識だと思い込んでる中途半端な「社会通念」という「既成概念」とかで「あーだこーだ」やらない理由を考えてる間に、とっとと思いついたことをやっちまおうと感じます。

もちろん網羅的(MECE的)にリスク検討し、それでもなお大きなゲインが見込めそうなら、やっちまおうということですね。

【おっさん式の要約メモ】

第1章 スタンフォードの学生売ります
 自分の殻を破ろう


・「手元にある5ドルを2時間でどれだけ増やせるか?」というゲームの事例。,
実は、手元にある5ドルというのは囮であり、5ドルを使わずにできることを考えたチームの方がはるかに稼いでしまうことで、先入観の制約を身を持って感じさせるのが狙いである。
「①チャンスは無限にある」
「②今ある資源を使って、それを解決する独創的な方法は常に存在する」
「③私たちは、往々にして問題を狭く捉えすぎている」

・「T字型の人材」 少なくとも一つの専門分野で深い知識を持つと同時に、イノベーションと起業家精神に関する幅広い知識を持っていて、異文化の人たちとも積極的に連携して、アイデアを実現できる人材を目指せ。

・「常識を疑え」-この本で紹介する考え方の多くは、従来の教育制度の下での教えとは対極にある。多くの月並みな考え方を覆してゆく。

第2章 常識破りのサーカス
 みんなの悩みをチャンスに変えろ

・「特徴がはっきりしたニーズこそ、発明の素」-「パーム・パイロット」「実行バンド」「バルーン血管形成術」「トレーニングパンツ」「シルク・ドュ・ソレイユ」

・問題は数をこなすほど、自信をもって解決できるようになる。そして、楽に解決できるようになると、問題が問題ではなくチャンスだと気づくようになる。最大の要因は、心構え。本物のイノベータは問題に真正面からぶつかり、常識をひっくり返す。

・現場にいる人ほど、日常的に問題にぶつかっているので、その状態に慣れ切ってしまい、問題に気づきもしないし、まして、それを解決する独創的な方法など思いつかないもの。

・「起業家精神とは、世の中にチャンスが転がっていると見ること」-カネを稼ぐよりも、意義を見つける方がいい。大きな問題を、これまでにない方法で解決して使命を果たすことを目標に掲げれば、最初から金儲けを目指すよりも、儲かる可能性はずっと高い。

第3章 ビキニを着るか、さもなくば死か
 ルールは破られるためにある

・人間の行動はすべて「個人の欲求」「種の欲求」「社会全体のルール」に適合したものになる。但しこれらの3つの要素はぶつかり合うことが多く、そのために強い緊張が生じる。社会的なルールや規範は、そもそも世の中を秩序立て、予測を立てやすくして、互いを傷付け合わないように作られている。

・私達自身もたいていは他人に促される格好で沢山のルールを自分で決め、生きているうちに、こうしたルールが染み付いていく。自分に何ができそうか考えるときにも、自然と自分を枠にはめてゆく。頭の中で決めたこの限界は、社会に課されるルールよりも、ずっと強制力が強く、ある枠にはまったイメージがあるため、何ができるのかについて、型通りの考え方しかできなくなる。

・「できないことなどない、と呑んでかかることで、決まりきった枠からはみ出よう」  小さな目標より、大きな目標を決めたほうが楽なことが多い。なぜなら小さな目標はやれる方法も限られており、それをはみ出ると上手くいかないから。大きな目標なら時間や労力をかけるし、達成する方法も多いから。by ラリー・ペイジ(Google共同創業者)

・アイデア出しをして、良いアイデアから捨ててゆくゲームをしてみる。残った最悪のアイデアをじっくり追い込んでゆくと、ちょっと視点を変えるだけで、素晴らしい可能性を秘めていることに気が付く。先入観を捨てて、視点を変えるだけで、全く違った可能性が広がる。
Ex.「南極でビキニを売る」「ゴキブリ寿司が売りのレストランを開く」「最悪の推薦状でMBAに入る」

・ブレインストーミングでは「悪いアイデアなんてない」「人のアイデアを膨らませる」の2つがキーポイント。気持ちが高揚し、エネルギーが満ちた状態でなければならない。「アイデアを思いつく」段階では、実現可能性について判断すべきでなく、アイデアを上下逆さまにしたり、裏返しにしたり、常識から外れても構わない。

・「ルールは破られるためにある」 決まりきった次のステップとは違う一歩を踏み出したとき、すばらしいことがおきる。用意された道にとどまったほうが楽だが、でもその先の角にある意外な世界を見つける方がずっと面白い。

第4章 財布を取り出してください
 機が熟すことなどない

・人間は二つのタイプに分かれることが分かってきた。「自分がやりたいことを誰かに許可されるのを待っている人」と「自分自身で許可する人」だ。成し遂げた人は、そうしろと、誰かに言われたわけでなく、そうすべきだと自分で気付き、実行している。

・新たなポストにチャレンジする時には、自分のスキルを新しいポストにふさわしいものに組み替える方法を、自分で見つけ出せ。自分の持つスキルの幅を積極的に広げ、リスクを取って新しいことにチャレンジする人の方が、自分のスキルや潜在能力はこれだと決めつけ、決まった役割に徹する人たちに比べて成功する可能性がはるかに高い。

・できることを増やしていこう、という成長志向の人は、自分の掲げた目標を達成するために、リスクも厭わず、精力的に動こうとする傾向がある。新しいことに積極的に挑戦し、自分の可能性を伸ばし、まったく新しい分野が拓けてくる。

・頂点に上りつめる人は、そうでない人たちよりも精力的に働く。前に進もうとする推進力が大きい。目標に到達しようとする意欲が格段に強い。

・成功を阻む最大の壁は、自己規制である。成功している人に共通してるのは、その時々のトレンドに目を向け、自分のスキルを活かして、影響力を強化している点。歴史に動かされるのを待つのではなく、歴史を動かす方法をみつけているところ。

第5章 シリコンバレーの強さの秘密
 早く、何度も失敗せよ


・外に出て、多くの物事に挑戦する人の方が、電話がかかってくるのをじっと待っている人よりも成功する確率は高い。

・リスク分析をする際に、起こりうる全ての結果を明確にし、それぞれの確率を見極めることは重要である。この分析が終われば、それぞれの結果に応じて計画を立案する。どんな結果も受け入れる気があるのであれば、リスクも高いがリターンも大きい道を選ぶのは理に適っている。

・リスク管理の専門家が、最高のシナリオと最悪のシナリオを含めあらゆるシナリオを想定し、それぞれの確率に基づいて意思決定をし、あらゆる事態への備えが万全になったら、大きなリスクを進んで取るべきだと言っているのだ!

・無人走行者「スタンレー」が勝てた最大の要因は、不完全な情報をもとに意思決定を行うスキルの高さにある。これは人間の学習能力そのものである。他人から学ぶことで、失敗の確率をお幅に下げられる。だから身の回りで得られるデータはすべて集めるべき。
※これって、ビジネスマンの父より息子への30通の手紙にも書いてあった気がする。

・リスクを取ってうまくいかなかったとしても、あなた自身が失敗者なのではない。失敗は外的なものである。失敗していないとすると、それは充分なリスクを取っていないことかも知れない。

第6章 絶対いやだ! 工学なんて女がするもんだ
 無用なキャリア・アドバイス


・成功の秘訣は、みずからの情熱につき従うことである-というアドバイスがあるが、ただ、情熱だけでは足りない。情熱は出発点に過ぎず、能力(スキル)も市場も必要である。情熱とスキルと市場が重なりあうところ、それがあなたにとってのスウィート・スポットである。

・キャリアを築くのにもっと早くに知っておきたかったこと、それは、仕事だと思わずに取り組める役割を、社会の中に見つけること。あなたにとって何が正しいかは、あなた自身が見極めるもの。

第7章 レモネードがヘリコプターに化ける
 幸運は自分で呼び込むもの

・目標を絞り、ひたむきに努力すれば、幸運が舞い込む確率が上げられる。
「訪れた機会を歓迎する」「チャンスが舞い込んだら最大限に活かす」「身の回りの出来事に目を凝らす」「できるだけ多くの人と付き合い、それをできるだけいい方向で活かす」

第8章 矢の周りに的を描く
 自己流から抜け出そう


・ほんの少しの心がけで、自分でつくりがちな障害や落とし穴を簡単に避けられるようになる。最善の方法のひとつは、自分を助けてくれる人に対して、つねに感謝の気持ちを表すこと。引き出しに「サンキュー・カード」を入れておき、こまめにカードを送りましょう。
※これって、スタバがやってるGABカードとおんなじみたいだね。

第9章 これ、試験に出ますか?
 及第点ではなく最高を目指せ


「光り輝くチャンスを逃すな」-常に期待以上の結果を目指そう!限界を取っ払い、持てる力を遺憾なく発揮しよう。自分の行動とその結果の責任は、最終的に自分にあることを自覚し、リハーサルのない自分の人生にベストを尽くそう。


第10章 実験的な作品
 新しい目で世界を見つめてみよう


この本の物語で伝えたかったことは

快適な場所から離れ、失敗することをいとわず、不可能なことなどないと呑んでかかり、輝くためにあらゆるチャンスを活かすようにすれば、限りない可能性が広がるということ。

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